iotの前から注目されていたm2mソリューション!格安simはモバイルデバイスだけのものじゃない

iotという言葉はだいぶん馴染みのあるものになりましたが、同時にm2mという言葉もよく聞かれます。
実は、m2mは、iotが注目される前から政府主導で取り組みが行われてきたテクノロジーです。その適用範囲は非常に広く、自動販売機の管理から駐車場の管理、物流での車両運行システムなど、さまざまなシーンで活用されています。

m2mとは、「Machine to Machine」、つまり、機械と機械が相互に通信を行って自動的に制御などを行う仕組みのことです。
iotもあらゆるものがインターネットにつながるという意味で同じような概念ですが、m2mは人手を介さないところに特徴があります。そのため、工場でのオートメーションや自動車のテレマティクスなどで広く活用されています。

m2mへの取り組みは、2001年ごろから政府主導で行われていました。
最初は手頃な料金のocnの固定ipを代表するような有線ネットワークを利用するシステムから始まり、その後、携帯電話ネットワーク使った仕組みも形成されてきました。
たとえば、ビルの空調や照明の管理などは早くから実用化されている分野です。
こうした管理は従来は人の手で個別に行われていましたが、m2mによって統合的な管理が可能になり、遠隔管理が可能になるだけでなく節電効果ももたらしています。

これまで、携帯電話のネットワークを活用するm2mと言えば、大手通信キャリアが提供するサービスにベンダーがソリューションを構築するという形が中心でした。
それがMVNO(格安sim)の登場によって一気に拡大を見せています。
格安simと言えば、個人ユーザーがモバイルデバイスに用いるというイメージが大きいですが、実際はビジネスでも広く活用されているのです。

格安simは、「格安」というだけあって月額の基本料金が大手キャリアと比べて非常に安く、なかには月額100円程度という超低価格なサービスもあります。
実際、上に挙げた自動販売機の管理や物流システムなどで用いられているほか、駐車場の空車情報やバスの運行情報、決済システムまで、今では格安simによるm2mソリューションが広く導入されているのです。